
「人ってなかなか倒れない。」はい、僕もそう思っていました。でもね、倒れちゃったんですよ、僕。
「具合が悪くて倒れこむように寝た」のではなく、本当に意識を飛ばしてぶっ倒れたんです。てんかんなどの持病もありません。
結局、病院では異常が見つからず、今では元気に過ごしていますが。しかし、職場で埋没している僕にとって、突然の出来事に恐怖を感じた瞬間でした。
この体験を他人事と思わず、みなさんにもぜひ聞いてもらいたいです。また、自分にも起こり得る出来事として、いざというときの備えとして、心の片隅にでも置いておいていただけたらと思います。
倒れた原因
倒れた原因は、今でもわかりません。ただ、三六協定に引っかかるような働き方をしていたのは確か。
いわゆる激務で、疲労・水分不足・ストレス…いろいろな悪い条件が重なってしまったのだと思います。その後、病院に運ばれて血液検査や脳波も調べたのですが、異常は見つかりませんでした。
おそらく僕は、脳貧血になりやすいタイプなのだと思います。
小学生の時に、全校集会とか合唱の練習中とかに、いきなり倒れちゃう子いませんでしたか?僕はまさにそれで、「いきなり倒れちゃう子代表のおまめ」だっだんですよ…。
倒れたときの状況
倒れたのは21時を回った頃。上司と喫煙所で休憩しているときでした。「21時に休憩」というのが、まずおかしな話ですけどね!本来、退勤時間は17時半なんですけどね!
上司2人が仕事の話をしていて、僕も横で相槌を打ちながら真剣に聞いていました。
ところが途中から異変が…。
「やばい。少し気持ち悪いかも…。」と感じ、タバコの火を消しました。その後、だんだん暑くなってきて、スーツの上着を脱いで腕にかけます。しかし、汗が止まらない。腕をまくりをしても、やたらと暑い。視界は白くもやがかかった感じになり、段々かすんできました。
この時点でしゃがむべきだったのですが、まだ新人だったこともあり、「ちゃんと立って話を聞いていなきゃ!」という気持ちが強く、その場に立ち続けていました。
そして気づいたときには、知らないうちに意識がぶっ飛んでいました。…普通に怖すぎますよね。ドラマかよ!って。
意識が戻ったとき、僕はまだ喫煙所にいました。そして、上司2人が今までに見たことないぐらい焦った顔で、僕を覗き込んでいたのです。
後で聞いた話によると、意識を失っていたのは、ほんの数十秒だったとのこと。(分単位で意識を失うのは、脳に異常があるらしい。)
それにもかかわらず、僕は深い眠りから目覚めたような感覚で、さっきまで立って話を聞いていたことも忘れるほどだったんです。ふと喫煙所の床に大の字で倒れていることに気づき、徐々に状況を思い出してきました。
しかし、まだ気持ち悪さが続いており、上司にタメ口で「気持ち悪い…吐きそう…」と訴え、首に掛けていた社員証を床に放り投げ、近くのタバコの吸い殻が捨ててあるバケツに向かって吐いてしまいました。
大先輩である上司が、僕の投げ捨てた社員証を拾って、背中をさすってくれたことは、いろんな意味で怖すぎて今も忘れません。黒歴史すぎて忘れたいですが、どう考えても忘れられません(笑)
倒れた直後の会社の対応
目の前で部下がぶっ倒れれば、救急者を呼ぶのは当然ともいえるでしょう。僕も、部下が目の前で倒れて盛大に吐いてたら救急車を呼びます。すぐに(笑)
しかし、冒頭で述べた通り、僕は職場でカミングアウトをしていません。戸籍も変更済みだったので、男性として働いていました。
そのため、「救急車を呼ぶよ!」と言われたとき、「救急車を呼ばれたらFTMであることがばれてしまう…!」という考えが頭をよぎったのです。今、冷静に考えれば、「ぜひお願いします」って感じなんですけど。
思考がうまく働いていなかったせいもありましたが、なぜか僕は必死に救急車を呼ぶことを断りました。本当に迷惑な話ですが、そこから「帰ります。」と一点張りだった僕。
さすがに会社としても、このまま帰すわけにはいかないということで、夜間の救急病院に連れていかれました。(お世話になったという方が正しいですね、すみません。)
診察を受けた際に、医師にだけFTMであることを伝え、職場の人には言わないでほしいとお願いしました。医師も驚いていましたが、理解してくれました。
そして採血の後、点滴を受けることになり、点滴をして横になっていたらすっかり元気に(笑)
そんなこんなで、職場にバレることもなく終わってよかったのですが…。今になって考えてみても、いろいろな意味で恐怖体験でした。
「倒れたときに失禁していたらどうなっていたか」
「意識が戻らなかったらどうなっていたか」
など、想像するだけでも恐ろしいです。
命の心配はもちろんですが、FTMであることが会社にバレてしまうリスクも気がかりでした。もし失禁していたら?救急搬送されて、尿道カテーテルを入れられていたら?など、いろいろ考え出すと怖くなります。
今後どのように対策するか
今後もし、同じようなことが起きた場合、どうするのか。
まずは、人目を気にせず、まずはしゃがんで倒れないようにする
→ぶつけどころが悪かったら死んじゃう
そして、万が一倒れてしまったら、救急車を素直に呼んでもらう
→やっぱり命の方が大事
これが、自分でできる対策だと思っています。あとは限界まで働かない。これは、なかなか難しいですけど、身体のSOSにいち早く気づけることが大事だと思ってます。
「FTMであることがバレてしまうかも」と、パニックにならずに、命を優先して冷静に判断したいです。ただ、やはりばれたくない気持ちはあります(笑)
まとめ
命を最優先に考えるべきですが、埋没して生活していると、こうしたリスクについても改めて意識させられました。
また、「街中で倒れたらどうなるんだろう」「事件や事故に巻き込まれ、原型をとどめていない遺体で見つかった場合、骨盤の形から女性だと判断されるのかな?」など疑問は尽きません。
戸籍を変更しても、結局のところつきまとってくるんですよね。いろいろな問題が。ですが少しずつでも、こうした不安を和らげられたらいいなと思っています。
以上、「倒れちゃう子代表のおまめ」でした!





