カミングアウト事情~友人編~|おまめver.

男女の違いを理解できないでいた。男の子だから青、女の子だからピンク。

そんなことが当たり前だった時代で、「なんで?」「どうして?」という疑問をずっと抱えながら生きてきた幼少期時代。

「男っぽいよな」「なんで女の子なのにサッカーしてるの?」と疑問を投げかけられながらも、普通だと思って男の子の中で愉快に生きていた小学生時代。

「やっぱ普通じゃないのかも。女の子としてちゃんと生きていかなきゃ」「でもしんどいな、いやだな」と不安と葛藤の中生きていた中・高生時代。

「女として暮らす」と心に決めてスタートさせた大学生時代。

半年も持たずに精神が崩壊して周囲にカミングアウトをすることを決めた。

でも、どんな人生ステージにも自分を大切に思ってくれる「友人」がいた。自分自身にとって本当に大きな人生の宝だと思う。

はじめに

自分自身、長いものに巻かれるタイプだったと思う。大多数のほうが安心感がある。

数の多い方にいればいいと思っていて、学校とかでも変に浮かずにひっそりとしていたい?大多数でいたい?みたいな性格。

例えば、音楽会とかで役割決めるときに、木琴・鉄琴・太鼓、とかいろいろ人気な変わり種あるけど…絶対にリコーダーか鍵盤ハーモニカです(笑)

実際一番楽だしね。失敗しても人数多くてばれないし。目立たずにさらっと過ごしたいタイプ。

今思うと、FTMである自分自身を精神病むまで否定し続けていた理由は、自分の性格が1つの原因だったのかもしれない。

FTMだと認めることが、どんなに少数派でしんどいかってことを察していたし。

はじめてのカミングアウト

友人にはじめてカミングアウトしたのは、大学生の頃。「女」として生きることがどうしても無理だと気づき、「男」として生きていくことを決めてからだ。

それまではなるべく変に思われないように、女の子として埋没してるつもりだったけど、友人曰く全然埋没できてなかったらしい。困った。20年間の努力が…(笑)

カミングアウトが遅かったせいなのか、周囲が大人で、友人にカミングアウトして嫌な思いをしたことはあまりない。その点は、とても恵まれていると思う。

一番最初にカミングアウトしたのは、とても仲良い高校の先輩に泣きながら電話したのが最初だった。精神ほんとにこの時期崩壊してて、今思い返しても正常じゃなかったと思う。生きててよかった。(笑)

その先輩は、「え?まって。今更?なら私のほうがお前より先にわかってたわ(笑)」って笑い飛ばしてくれた。

そこからカミングアウトのハードルが少しずつ下がっていったと思う。そのあとも泣きながら話した人は数えきれない…。無かったことにしてる。

この先輩?というか今となっては友人なんだけど、今でも仲良し。

特にしんどかった大学時代

友人に助けられ、感謝する機会が多かったのが、ホルモン注射を打ち出した頃。声や外見が変わってきて、全然知らない人達からコソコソと言われることも多々あった。

僕は感情が表に出やすいらしい。最近、おもちに感情が肩に出てると言われた。どういう意味?

当時、大学のベンチで友人達と会話している時に、隣のベンチの人に「ほら、あの人だよ…(コソコソ)」と言われてた。

数人でいて、友達がかなり盛り上がってたから、その場に馴染もうとじっとしつつ、会話に混ざって笑っていた。でも、顔がかなり引き攣っていたみたいで、それに気づいた友達。「気にすんなよ、あんな奴ら」って言って、じっと隣のベンチの人たちを凝視して威嚇していた。

「何してんの(笑)そんな気にしてないよ」って笑ってたけど、本当は居心地が悪かったから、感謝と安堵でなんかウルッと来たものがあったよね。

あくまで一例だけど、こんな感じで豆腐メンタル時代も友人に支えられて生きてこれたと思う。感謝でしかない。普段照れて言えないけど、みんなありがとう。

社会人

社会人になってからは基本カミングアウトしないというところでは、おもちと一致している。だけど、僕は社会人になってからできた「友人」にはカミングアウトしている人が多い。その点は、おもちとの大きな違いかも。

僕は「自分」を語るうえで、カミングアウトをしたほうが話しやすいという理由で、信頼できる友達には基本話していると思う。社会人になってからできた友達は本当に少ないけど。

基本言いたくはないけど、旅行のときとかに嘘つくのも面倒なので、カミングアウトしちゃう。別に隠すことでもないかな、とその辺はなぜか思っている。アウンティングはしないだろうっていう信頼を置いてるんだと思いますね。たまにされてることもあるけどね。ははは

まとめ

僕は、信頼を置ける友人にはカミングアウトしているみたい。自分でも気づいていなかったけど、今気づいた(笑)

男として生きていても、やはり生きづらいなと感じるタイミングがあって、その都度本当に大切に思っている友人には嘘をつきたくないからなのかもしれない。

おもちのように、基本カミングアウトしないってスタンスも分かるけど、僕はカミングアウトしちゃう。おもちも別に僕を否定せず、「いいんじゃない?考え方は人それぞれだし。」というサラッとした感じ(笑)

まあいろいろな意見があると思うけど、自分の生きやすいほうでいいんじゃないかなのと思っている。これだけ「生きづらい」を経験してきたのだから、なるべく自分が生きやすいように。筋が通っていなくてもいいのかな、と。

人間って複雑な生き物だから、善悪や男女で分けられないのと同じような感覚に近いかもしれない。すべては自分の感情次第。感情が安定する方に。なるべく生きやすい道を選ぶ。それが僕のモットー。